総集編 「憂国」 2006 2 28
憂国 patriotically-minded man 2005 12 23
何度も何度も書いていますが、
人間に一生があるように、国家にも一生があるのです。
「農業国家→教育国家→工業国家→金融国家→観光国家」。
かつて、日本では、総合商社ですら、「虚業」と言われたのです。
それは、工業国家日本としての誇りが、そう言わせたのでしょう。
世界を見渡せば、
「製造業が衰え、典型的な金融国家になってしまった国」があり、
あるいは、「現在進行形で、金融国家になりつつある国」もあります。
日本も、金融国家になってしまうのか。
いや、日本は、金融国家にもなれないでしょう。
世界に、金融国家は、そんなに必要ないし、
金融国家には、「定員」というものがあるでしょう。
日本は、あの花火のように燃え尽きて終わるのか。
ああ日本よ、右翼でなくても、憂国という言葉を使いたくなる。
日本には、「憂国の士」は、いなくなってしまったのか。
サムライの国と呼ばれたのは、もはや昔になってしまったのか。
日本 Nippon 2005 12 26
日本が世界に対し、優位に立っている分野は、何か。
おそらく、日本は、金融戦争でも、経済戦争でも、外国に勝てないと思います。
もちろん、政治力(外交力)でも、勝てないでしょう。
日本が世界に対し、優位に立っている分野は、工業製品です。
別の言い方をすれば、「生産技術」です。
人口減少は、日本にとって、致命傷となる可能性があります。
しかし、たとえ人口が減少しても、得意分野で勝負すれば、
日本の繁栄は続くでしょう。
ところで、週末、私は、故郷に帰っていました。
地方でも、国道沿いに大型書店があります。
しかし、残念なことに、「科学関係の書籍」や「技術書」は、わずかでした。
売り場面積の3分の1は、雑誌と漫画でした。